現地に行ってチェックしよう
不動産会社の見分け方
ほとんどの方にとって、マイホームは一生に一度の大きな買い物。もし希望と違う物件を買ってしまったり、住んでしまったあとから不具合が見つかれば、取り返しのつかない結果になってしまいます。そこで、事前に信頼できる不動産会社の見分け方を勉強しましょう。いくつかのポイントをおさえて、数ある不動産会社の中から安心して購入できる会社を見つけてください。
しっかりと話を聞いてくれるところ
いざマイホームを購入する、というとき、現代ならインターネットで検索して、それから現地に赴くという方が多いのではないでしょうか。具体的に欲しい物件が見つかった場合は、担当する不動産会社とアポイントをとって、詳しい話を聞きに行ってみましょう。特定の物件ではなく相場を見てエリアの目星だけつけた、という場合も、実際に現地に行って、地元の不動産会社に入ってみます。
まず不動産会社の事務所に行ってチェックするところは、室内が整頓されているかどうかです。乱雑だと、事務的な作業やお金の管理もいい加減である可能性があります。
次にチェックするのは、接客態度。笑顔がある、言葉がしっかりしている、など基本的なことが、きちんとできているところを選びましょう。不動産会社にとって、お客様は利益を生み出す存在です。接客態度が良くないところは、買う側にとって不利な物件でも、自社の利益のために無理に買わせようとする場合があります。また、私たちには愛想が良くても、上司が部下に対してきつく当たっているところも要注意です。上下関係が厳しくピリピリしている不動産会社は、販売ノルマがきつい傾向があります。強引な契約を迫ってきたり、物件のメリットだけを開示したり、「今ほかのお客さんから連絡が来た」などといって契約を急かしたりなど、あまりよくない営業をしかけられる場合があります。
一方、優良な不動産会社は、こちらの希望をきちんと聞いてくれます。どういう生活をしたいのか、経済状況はどうなのか、いくら返済にまわせるのか、ということを丁寧に聞き取り、無理のない物件を紹介してくれるのです。そういった不動産会社は、物件のデメリットもきちんと説明してくれるので、安心できます。複数の不動産会社を訪ねて、話をきちんと聞いてくれる営業マンと出会うことが、購入希望者の最初のミッションです。
住みたいエリアを深掘りしているところが◎!
住みたいエリアは、家族の勤務先や学校を起点に円を描き、住み心地や価格、通勤時間、沿線などを考慮して絞っていきます。そして、不動産会社を決める場合は、希望のエリアに強い業者を探しましょう。不動産会社はほとんどの場合、自社の得意エリアを持っており、事務所をそのエリアに構えているところが多いのです。希望エリアに直接行けば、そのエリアを得意とする不動産会社と多く出会えるでしょう。
おすすめなのは、エリアを熟知している不動産会社です。たとえば、同じ駅を使用しても、線路を挟んで逆側のエリアはまったく条件が異なる場合があります。一方に大きなショッピング施設があり、もう一方には農業地域が広がっている、などの場合、利便性や治安、地価などが大きく変わります。また、特定の駅を選んでも、近くを走る別路線の影響が及ぶエリアに踏み込むと、住民のカラーがガラっと変わる場合もあります。それらのことをすべて把握している営業マンは心強いです。
また、都市計画への知識も必須です。自然がいっぱいで静かな環境を選んだつもりが、家を買って数年でビルだらけの町になってしまった、などとなっては困ります。そのエリアの十数年先まで見据えて、都市計画についてきちんとした知識を持っていてほしいところです。
そして、不動産会社選びの最後の決め手となるのは、やはり人柄、相性です。どんなにキレイな事務所で知識のある営業マンと出会えても、なんとなく「合わないなぁ」と感じるのであれば、ほかをあたってもいいと思います。また、逆に一見条件が揃わないように見えても、「信頼できそうだ」と感じたなら、任せてみてもいいでしょう。物件を選ぶときは、自分の希望や条件をしっかり伝えられることが大事です。話が噛み合わなかったり、壁を感じてしまったりして言いたいことが伝わらないのなら、不動産探しのパートナーにはなれません。何度かやりとりをしてみて、営業マンとの相性をチェックしてみましょう。
信頼できる不動産会社と出会えたら、マイホーム選びの半分は成功したようなもの。納得のいく不動産会社が見つかるまで、根気よく現地に通うことをおすすめします。