思春期の大事な時期をどう過ごす?小平市の中学校事情をピックアップ
中学校というのは、子どもが子どもから大人になっていく上で感受性や想像力を育む大事期間です。親御さんは思春期にさしかかり難し年頃で繊細な子どもたちを、しっかり支えてくれる学校に送り出したいと思いますよね。小平市の中学校は、公立、私立があり、ぞれぞれに特色があります。子どもの夢や希望を大切にはぐくみ、さらにその先の高校入学へ向けての準備がで きる環境が、しっかり準備されています。入学前に、小平市の中学校事情を覗いてみましょう。
地域で子供たちを育てる
小平市には平成29年現在、8校の公立中学校、3校の私立中学校があります。公立中学校は通学区域が決められており、通学区域外からの通学はできません。
私立中学校は、市内の3校ほか、隣接の小金井市、国分寺市などにも市外募集を行っています。
<公立中学校>
公立中学校は、小平市教育委員会(http://www.kodaira.ed.jp/)のホームページから8校の住所や連絡先など一覧を確認できます。また小平市が出している教育委員会だよりでは小平市が掲げでいる取り組みなどを不定期で発行しているので、そちらも読んでみてください。(教育委員会だより:http://www.city.kodaira.tokyo.jp/kurashi/021/021143.html)
ここでは、特色のある4つの公立中学校をご紹介します。
まずは、小平第一中学校。昭和22年(1947年)に開校し、平成29年(2017年)には創立70周年を迎えた、歴史ある学校です。基礎的な学力の向上に力を入れており、ティームティーチングや少人数授業、選択科目などの精度を取り入れています。
小平第二中学校は、学力向上を図るためにさまざまな努力を行っています。毎週金曜日の15:15~17:30の放課後学習教室は、地域の学習支援者たちに勉強を見てもらえる質問教室。ここは、授業でつまずいた子供たちが、他の生徒たちの目を気にせず遅れを取り戻せる場です。また、英語面接練習が受けられる英検対策の教室もあり、グローバルな知識を身につけるためのサポート体制も整っています。
音楽好きの子供が楽しんで通えるのは、小平第三中学校。この中学は、吹奏楽部が全国のコンクールでたびたび金賞を受賞しているほか、音楽の授業でもティームティーチングを採用しているなど、音楽教育にとても力を入れています。個人、パートごとにより充実した指導をしてくれるので、楽器が苦手な生徒もここに来れば音楽を楽しめるようになりそうです。
小平第五中学は、読書活動に力を入れています。「新しい世界へ~小平五中生に送る100冊の本」と銘打ち、アンネの日記やはてしない物語のような名作から、現代のベストセラーまで、五中の生徒に読んでほしい作品を公式サイトに解説付でアップしています。また、おはなし会も全学年で開催するなど、想像力やクリエイティビティを育てるのに充分な環境です。
<私立中学校>
小平市には、サレジオ中学校・白梅学園清修中学校・創価中学校の私立中学が3校あります。
サレジオ中学校(http://www.salesio.ac.jp/)はカトリック・ミッションスクールの男子校です。モットーを“謙遜で、強く、たくましくあれ”としています。一人ひとりがのびのびと過ごせる環境で、規律ある学校生活が送れるそうです。
白梅学園清修中高一貫部(http://seishu.shiraume.ac.jp/)は、学校法人白梅学園が中高一貫教育として2006年設立した女子中・高学校です。中高一貫部は2006年と最近ですが、白梅学園自体は昭和17年からあり、今年で75年目を迎える由緒ある学校法人で昔から女子教育に積極的な学校です。海外研修など、国際教育も積極的行っているようです。
創価中学校(http://www.tokyo.soka.ed.jp/)は、学校法人創価学園が運営している中学校です。特に、英語教育に力を入れており、2・3年生では英検3級合格の選抜で4泊6日で語学研修を行うなどを行っています。
小平市全体で公私合せて5000人近くの生徒が中学校へ通っており、教員数は市立だけで462人(2015年)。約9人に1人の先生がついていてくれる、一人一人の子どもに行き届いた教育のできる教育環境といえるかもしれません。また、中学校のインターネット接続率100%、教育用のパソコンは約9人に1台用意されており、次世代に向けてのデジタル化が進んだ、進歩的なエリアとも言えるでしょう。
小平市の教育方針
小平市の教育方針では、
めざす人間像 「社会的に自立し、地域・社会に貢献しながら、他者と共生する人」
計画の基本理念 「はぐくみ・支え合い 学びでつながる 小平の人・まち・未来」
という目標を立てています。
そうした目標を達成する一環として、小平市の中学校では放課後等の学習支援を実施しています。中学校5校で、地域の先生による放課後学習教室を開き、中学生の勉強をサポートするという取り組みです。さらに、部活動を活性化するために外部指導員の活動時間を約760時間拡充したほか、職場体験や、小中連携教育の土曜授業日も実施するなど、伸び盛りの子どもたちを応援する事に力を入れています。
また、精神的な面では不登校など悩みを抱えた生徒が気軽に相談できるソーシャルワーカーを全公立中学に配置し、中学生と乳幼児とのふれあい体験を通じていじめをしない・させない心情を育むなど、さまざまなサポートも行っています。子供を大切にする小平市では、多角的な面から子供たちを応援する体制が充分に整っているといえるかもしれません。
ここで取り上げられなかった学校も、それぞれ独自のプログラムを定めて子供たちの教育を行っています。学区の指定校には、入学前に問い合わせをして、学習方針や特別授業の有無、部活動のことなどいろいろ聞いてみてはいかがでしょうか。子供たちも安心して中学に進めて、いきいきと学校生活が送れるでしょう。